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DINOSAUR OF COWARDというバンドのギター担当のひっそりブログです。

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技術者から見た福島第一原子力発電所の問題


上のYouTubeは「朝日ニュースター」で原子力発電所の技術者が出演して解説してる。

個人的な見解ですけど、一応原子力を学んだ身ですので、考えてみたんだ。

詳細は以下より


 福島の第一原子力発電所の4号機の外壁に約8メートルの穴!ってことで、ニュースの図解を見ながら皆で考えたんだぜ。 

1号機も同様なんだけど、爆発の理由は水素爆発だったね。 



①原子炉の中でなぜ水素が発生するのか。まず、ここからいきます。 

福島の第一原子力発電所の炉心に入っている燃料棒には燃料を包むサヤにジルコニウム(融点は1852度)が使われているんだね。 

※福島の第一原子力発電所は沸騰水型軽水炉なので、減速材に普通の水と、燃料は濃縮ウラン 

40年前の最新技術で、燃料(核燃料)の核融合で発生する高温の熱に耐えうる材料として最適だったんだろうけど、ここが大きな落とし穴である。ジルコニウムは高温の水蒸気と化学反応を起こして水素を発生するんだ。 

燃料棒の温度が下がらなければ、高速中性子の減速材の軽水(普通の水な)がどんどん蒸発して、隔壁の中は高温高圧の水蒸気で満たされることになる。 

そうなれば、水蒸気にさらされているジルコニウムは水素を発生するってわけだ。 

ちなみに隔壁をふっ飛ばしたのは使用済み燃料がなんらかのきっかけで再び核分裂が始まってしまった炉心の外にある方だ。 

だから炉心融解にはなっていない。 

ちなみに、火元がないじゃん!って思うだろうけど、水素は濃度が75%で自然発火?っていえばいいのかな?爆発しちゃうんだ。あと、発火点は500度だから、水に浸かっていない燃料棒は軽く500度は超えるはず。 

これがきっかけで隔壁が吹っ飛んで骨組みだけになっちまったんだな。 

1号機の爆発の時は、「燃料棒を水に漬けるために水蒸気の圧を外に放出するために人為的にやった」っていってたけど、たぶん報道規制かなんかで人為的ってなったのかも。 

4号機までもが!ってなって隠しきれなくなったのかな?今回は使用済み燃料が反応してるってNHKでは言ってたね。 

ふっとんだ外壁の穴から放水かヘリからの放水で使用済み燃料が入っているプールに水をかけて温度を下げることができるのか!!! 

出来ることを祈るしか無いでしょう。 



②んじゃ次、メルトダウン(炉心融解)しないの?って件について。 

メルトダウンってのは、炉心の核反応を制御しきれなくなって、燃料棒が高温になり、燃料ごと溶け出して、その核燃料が炉心ごと溶かしちゃうってこと!←ここまでいくと原子炉融解かな 

ちなみに1号機だったか?燃料棒融解って報道されましたね。 

これは炉心融解の軽いもんだと思っていいと思うんだ。冷却水(まぁ軽水なんだけど)に浸かっていない燃料棒が融解したってことは高温の溶けた核燃料が軽水に触れるわけだ。 

これを放っておくと、水蒸気爆発を起こしてしまう可能性があるね。 

でーーーーーーも! 

メルトダウンは起こらない(可能性はゼロじゃないはず)。 

なぜか!! 

理由は核反応は止まっているから。←(ここ重要ね!) 

運転停止後の余熱で起こっているからね 

今のところは燃料棒の融解だけで収まってるってわけ。東京電力の職員さんすごいぜ。 



③さて、日本の原子力は世界一だって言われてたけど、なぜここまで深刻になったのか。 

原子力発電所ってのは常に三重のバックアップをもっている。飛行機も同様だけど、万が一の万が一の万が一まで考えて設計してるんだ。 

でも今回は全部のバックアップ回路がおジャンだったのだ。 

原因はズバリ! 

想定外・・・ 

不確かだけど、福島の第一原子力発電所が設計当時に想定していた津波は7メートルだったっけ 

今回の地震ではその想定の範囲をはるかに超える津波が起こって制御系統が動かないんだってな。

幸いにも緊急停止して、核反応は収まってる(収束にむかっている)でも、なんで燃料棒が冷却水から出てしまう事態が起きたのかっていうと、バックアップ回路が想定外の地震と津波で動かなかったってわけだ。 

もちろん、そのバックアップも電気で動くから、冷却水の循環のためのポンプだったりも1時間で停止しちゃったんだな。 

こんなに広範囲じゃなかったら電力供給もすぐできてバックアップ回路も動かせたんだろうけど・・・想定が甘かったんだからしょうがないね起こっちゃったんだもの。 



こんなとこか? 

全部読んだ奴はすげぇぜ!尊敬するぜ!w 


※追記:最悪の事態とは! 

核反応は止まっており、余熱で起こっている事態なんですが、ちょっと僕にも疑問があるんです。それは、【通常であれば】原子力発電所っていうのは始動にも停止にも一週間は要するんですよ(安全に停止させるためには)。だから、緊急停止して制御棒を入れたからって急に止まるわけじゃないと思うんですよね。 

NHKなんかでも専門家は余熱だって言ってるんですが、僕はまだ完全に核反応が止まっていないと考えています。 

その根拠としては・・・ 

上記の記事とちょっと矛盾するんですが、1号機は冷却水に浸かっていない部分は燃料棒が融解しましたよね。ジルコニウムの融解温度は1856度なので、この温度が余熱なわけありませんな。 

どうやら1号機は反応が落ち着いたようですが(ホウ素注入のおかげだと思う)4号機は未だに危険な状態らしいので、このまま温度が上昇した場合ですが、炉心融解もあり得るのかなぁ・・・と 

16日の3時30分ごろのNHKの報道では、4号機の破損した外壁からヘリで水を注水することが出来無いと報道していたのでここが怖いですね! 

温度計は壊れているらしく、現在はモニタリングできていない様子。 

最後に計測された温度が84度(通常より50度高い)なので、温度が上昇し続けていると考えた方がいいでしょうね。 

これは使用済み燃料の発熱か、冷却水に浸かっていない燃料棒の発熱かわかんないっす! 

とにかく、放射能は確実に漏れていますね。報道規制がかかっていますが、海外のメディアでは被爆者の隔離の様子も写真がアップされていました。 

ソース 
http://tokihakita.blog91.fc2.com/blog-entry-2771.html 
http://jp.reuters.com/news/pictures/rpSlideshows?articleId=JPRTR2JTNF#a=8 

性格な情報が公開されていないって言うのはほんとうに怖いです( ゚д゚ )! 

ちなみに個人の考えなので全部が全部正しいとは限らないです.


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